泉州地区、貝塚市の保有する登録商標の話題です。
貝塚市は商標権を1件保有しています。
発表日が分からないので、出願日との関係はわかりません。
第5619182号
指定商品:9、14,18、20,24,25類
(主に日用品、衣類、おもちゃです)
指定商品に「櫛」がないのが少し気になります。
つげさんブランドの櫛を作る予定はないのでしょうね。きっと。
図形商標で注意すべきは2点。
1つめは、「類似の幅が狭い」ということ。
発売されているグッズを見ると
登録されているイラストと違うものも見られます。
図形(イラスト)で権利をとれば、
まったく同じイラストと「それに類似するイラスト」商標が使用可能になります。
侵害者側は、「似てるけど非類似」なイラスト商標を使い、
巧妙に侵害をすりぬけようとします。
被疑侵害品との類比は、「登録商標と」比較する、権利者が使用している商標とは関係ないと
覚えておいてください。
2つめは、図形からは称呼(読み方)が生じないこと。
上の商標はあくまで図形(イラスト)として判断されます。
仮に「つげさん」の文字商標を後から出願したときは、商標権が取れてしまうかもしれませんし、
「つげさん」の文字だけ(イラスト抜きで)を商標として使っている人に対し
権利行使が出来ないかも知れません。
もっとも、「イラスト=つげさん」として実際に使用され、著名になったたなら
無断で「つげさん」文字商標を使用した者に権利行使できるかもしれません。
(参考)
貝塚市は、企業との共願で特許権を2件保有しています。
5319231号 生物ろ過装置
5210787号 水処理装置及び水処理方法
いずれも株式会社オルガノさんとの共願で、
貝塚市上下水道部の職員の方が発明者に並んでいます。
※オルガノ株式会社は従業員数1000人以上、年50件以上も出願する
かなりの規模の会社です。
研究所を有さない市町村で特許権を取ったこと、十分自慢になると思います。