商標は識別標識です。
企業の屋号や新商品・新サービスを保護するもの・・・と思われがちですが、
自治体が商標権を取得することもあります。

下に見るように、自治体が提供するサービスやマスコットキャラクターなど
「その自治体が運営するなら」という安心感・信頼感があります。

関係ない営利企業がただ乗りして粗悪なサービスを運営し始めたら
誰も喜べない事態になりますからね。

まずは市のマスコット「ちきりくん」
代理人もつけてますし、必要な区分を精査した跡が見られます。

(1)商標第5502645号(出願日:平成23年(2011)12月7日)

「ちきりくん」

※標準文字

9 電気通信機械器具,電子応用機械器具及びその部品,眼鏡,家庭用テレビゲームおもちゃ,携帯用液晶画面ゲームおもちゃ用のプログラムを記憶させた電子回路及びCD-ROM,レコード,メトロノーム,電子楽器用自動演奏プログラムを記憶させた電子回路及びCD-ROM,インターネットを利用して受信し及び保存することができる音楽ファイル,映写フィルム,スライドフィルム,スライドフィルム用マウント,インターネットを利用して受信し及び保存することができる画像ファイル,録画済みビデオディスク及びビデオテープ,電子出版物

14 キーホルダー,記念カップ,記念たて,身飾品,宝玉及びその原石並びに宝玉の模造品,時計

16 事務用又は家庭用ののり及び接着剤,印刷したくじ(「おもちゃ」を除く。),紙類,文房具類,印刷物,書画,写真,写真立て

25 被服,ガーター,靴下止め,ズボンつり,バンド,ベルト,履物,仮装用衣服,運動用特殊衣服,運動用特殊靴

28 遊園地用機械器具(「業務用テレビゲーム機」を除く。),おもちゃ,人形,囲碁用具,歌がるた,将棋用具,さいころ,すごろく,ダイスカップ,ダイヤモンドゲーム,チェス用具,チェッカー用具,手品用具,ドミノ用具,トランプ,花札,マージャン用具,遊戯用器具,ビリヤード用具,運動用具,釣り具,昆虫採集用具

41 技芸・スポーツ又は知識の教授,セミナーの企画・運営又は開催,お祭りを主とする催事・伝統行事及び記念イベントの企画・運営又は開催,娯楽・文化に関するイベントの企画・運営又は開催,電子出版物の提供,図書及び記録の供覧,美術品の展示,城の歴史に関する資料の展示,郷土資料の展示,歴史資料の展示,庭園の供覧,洞窟の供覧,映画・演芸・演劇又は音楽の演奏の興行の企画又は運営,映画・演芸・演劇・音楽又は教育研修のための施設の提供

(コメント)

指定商品・役務は、そのキャラクターについて商品化可能性のあるものすべて出願するのが通例です。
第14類「キーホルダー」、第16類「文房具類」、第41類「お祭りを主とする催事・伝統行事及び記念イベントの企画・運営又は開催」
などがわかりやすいでしょうか。

ちきりくんの活動日記

ちきりくんの誕生(2011年11月1日)以後に出願されているのが少し気になります。
(発表されたキャラクターを第三者が勝手に出願・権利取得する危険があります)

(2)商標第5838944号(出願日:平成27年(2015)11月5日)
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36類
建物の管理,建物の貸借の代理又は媒介,建物の貸与,建物の売買,建物の売買の代理又は媒介,建物又は土地の鑑定評価,土地の管理,土地の貸借の代理又は媒介,土地の貸与,土地の売買,土地の売買の代理又は媒介,建物又は土地の情報の提供

(3)商標第5864924号(出願日:平成28年(2016)1月20日)
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36類
建物の管理,建物の貸借の代理又は媒介,建物の貸与,建物の売買,建物の売買の代理又は媒介,建物又は土地の鑑定評価,土地の管理,土地の貸借の代理又は媒介,土地の貸与,土地の売買,土地の売買の代理又は媒介,建物又は土地の情報の提供

(3)は、ゆめみ丘岸和田のロゴに使う図形のようです。

170526 ゆめみヶ丘岸和田

(画像は以下のサイトから引用)
ゆめみヶ丘 岸和田 ロゴマークの使用について

(コメント)

文字商標は、名称の公表前に出願を完了しています。これなら安心です。
参考:岸和田丘陵地区の愛称が決定しました!

商標は「実際に使用する態様で取る」というのが大原則です。
利用可能なロゴ一覧を見ても、(3)の図形が結合した態様でしか使わないのかな?という気もします。

文字商標と図形商標の出願日がバラバラですし、途中で図形商標についても出願しよう…と方針転換したのかもしれません。
(2)のように文字だけで権利を取ったのは素晴らしいと思いますが、
(2)(3)と実際の使用予定の商標(4)?を公開前に出願していればベストかな、という印象です。

大型プロジェクト、目玉プロジェクトだけでも商標を押さえようという姿勢は非常にいいと思います。
長期的な商標戦略というのは難しいかもしれませんが、
今後もマイペースで頑張って欲しいですね。